相談 漢方 アトピー 栄町ヤマト薬局
栄町ヤマト薬局

 

卵管の詰まり
30歳代 女性
不妊症の相談で来られた。卵管が詰まっているらしい。そのほかひどい便秘とか肩こりとか不快症状も持っていた。まず半年間漢方薬を頑張って、再び婦人科で検査をしてもらうことにした。飲み始めてから不快症状はほとんど無くなった。問題は卵管だ。半年たったから検査に行ったら卵管が通っていた。あまりに嬉しくて電話で報告してくれた。卵管の詰まりは何人か同じ処方で治したことがある。僕がすごいのではなく、昔の人がすごい。良くもこんな処方を考えたものだ。



脊椎間狭窄症
70歳代 男性
現役の時は日本中のトンネルを掘っていたそうだ。そのご褒美が脊椎管狭窄症で50メートル歩くのに3回休まなければならない。そのためいつも杖を使っている。車は運転できるから自分で運転してくるが、車から降りて薬局に入ってくるまでが大変だ。2週間分を3回飲んだ辺りで、全く腰が痛まないときが出てきたそうだ。足もしびれないときも出現してきたらしい。今日は薬局に杖なしですたすた歩いて入ってきた。一人住まいで自分で煎じ薬を作ってくれているが、今では薬を飲むのが楽しみだそうだ。最高に嬉しい言葉だった。


首のイボ
30歳代 女性
まだ若くて綺麗なのに、首の回りに一杯イボが出来ている。おまけにほとんどが黒いからよく見える。イボに飲み薬があると聞いて遠くから訪ねてきてくれた。生活習慣の中に首回りのイボが出来る原因があったので、生活習慣の改善と共に、首回り、黒色のイボようの漢方薬をお出しした。2週間目の今日来られてまず言ったのは、体がだるいのがなくなったてこと。これは身体の余分な水分が出たことでとても良いこと。又触った感じざらざらしていたのが減ったとも言っていた。見た感じも色が薄くなったような気がしたので尋ねると、友達が同じようなことを言ってくれたらしい。わずか2週間だが劇的な変化をしていると言ってもいいだろう。とても楽しみだ。



喘息
70歳代 女性
ある手術で1ヶ月くらい入院していた。その手術は成功して何ら問題は残っていないのだが、入院中から喘息が出て辛いのだそうだ。入院中はそれでも軽かったのだが、退院してから夜は呼吸が困難になったりして進んでいると感じているらしい。手術した病院で薬をもらって飲んでいるがあまり効果が無いという。5日分だけ試しに漢方薬を飲んでもらったら、ずいぶんと楽になって、家族ももっと沢山薬をもらってくるように勧めてくれたらしい。2週間分今回は作って渡した。



下痢
70歳代 女性
本人は全く心当たりが無いという。2週間下痢をしている。水みたいなのからカレーまで様々だが、お腹が渋って1日中不快だそうだ。個人医院で下痢止めをもらっていて、飲めば回数は減るがやめればまたすぐ下痢になるらしい。息子さんの過敏性腸症候群が漢方薬で治ったので、息子さんのすすめでやってきた。原因がないとは考えられないので、僕の想像で寝ているときの冷えと判断して、お腹の温め薬を漢方薬で作った。1週間後にお礼に来られた。最初からうちにきていれば良かったと話していた。



痛風
70歳代 男性 21・8・13
足を引きずって入ってきた。何年か前痛風発作で病院にかかったことがあるから自分で分かるといって、痛みを抑えて欲しいと言った。僕は血液を綺麗にする天然薬を飲むなら痛みを抑えると言って、痛み止めだけを渡すのを拒否した。腎臓を悪くしたら彼自身が不幸だから痛みを抑える薬だけは渡さないことにしている。本来は病院に行ってもらうが絶対行かない人も結構いる。一昨日渡したのだが、昨日薬局の前で小さな車同士の接触事故があり、丁度目撃した彼が懸命に世話を焼いていた。足を引きずっていないので尋ねると痛みは昨日だけで治まったと喜んでいた。道理で世話を焼けているはずだ。



腰痛
60歳代 女性 21.8.14
腰痛を治したらこんなに感謝してくれるのかと驚いた。もっとも、職業人にとってはかなりのマイナスで、まして代わりのいない自営の人なら尚更だろう。体調を崩しているご主人の代わりに大きな車に乗って毎日仕事をしている。1週間くらい、まともに歩けないくらい腰が痛い。運転は出来るという訴えだった。2週間分、下半身を温めたり、筋肉を柔らかくするような漢方薬を飲んで頂いた。僕が実行している腰痛体操も実行してもらった。2週間後にはほとんど以前の状態に戻ったとすたすた歩いて入ってきた。念のためもう2週間だけ飲むことにした。



唾が出ない
70歳代 女性 21・8・17
数年間、つばが出にくくてろれつも回りにくいらしい。薬局に入ってきたときも若者みたいにペットボトルをもって入ってきて、しばしば口に含む。目もしょぼしょぼするが診断名は下っていない。神経質な女性で質問攻めにあった。道理で医者からは安定剤だけが出ていた。僕は医者の安定剤の処方と女性の訴えの両方を兼ね備えるような漢方薬を考えてみた。2週間分飲んでもらったら、2回目からはペットボトルを持ってこなくなった。2週を3回繰り返してかなり良くなったから、今度は顔が振れるのを治してと言われた。



上がり症
50歳代 男性 21.8.18
結婚式でどうしても挨拶をしなければならないが、今から不安と1ヶ月前に相談を受けた。前日に漢方薬を取りに来てと頼んでいたら、土曜日取りに来られた。土曜の夜、日曜朝起きてすぐ、式の1時間前の3回分だけ漢方薬を渡した。昨日嬉しそうな顔をして報告に来てくれた。全く緊張せずに大役を果たせれたそうだ。受験生に良く出す漢方薬だ。



足のむくみ
80歳代 女性 21.8.21
複数の科にかかって沢山薬を飲んでいる。足が腫れてだるくて仕方ないのが訴えで来た。見ると上半身に比べて異様に膝から下が太い。これではだるくて仕方ないだろう。もう数年こんな状態だと言うが、お医者さんは歳のせいだと余り深刻に話を聞いてもらえない。階段や坂道を上がるのが苦痛でないかと尋ねたら、ふうふう言うと言っていた。漢方薬を2週間分ずつ3回渡したが足はずいぶんむくまなくなったし、それよりも元気になった。お医者さんの薬を少し減らしてもらうといっていた。90歳前の人が10種類も薬が飲めるのだろうか。



過敏性腸症候群
30歳代 女性 21.9.7
仕事がある日には朝から腹痛がして、何度もトイレに通わなければならない。お昼ご飯を食べた頃からガスが頻繁に出始めて、午後の仕事は辛くてじっと机の前に座っていることが出来ない。家を昨年建てた頃から始まった。家を建ててからご主人の給料が減って、ローンのことが気になり始めたらしい。おばあさんの心臓病が漢方薬でかなり良くなったので、お孫さんを連れてきた。2週間分漢方薬をだしたら、それで治ってしまった。病歴が短かったことと、医者でビオフェルミンだけもらっていたのが良かったと思う。大げさに抗ウツ薬などを出されているとなかなか治らないケースが多いから。本人が病名を知らなかったのも良かったと思う。


ニキビ
10歳代 女性 21.9.7
顔中にニキビがある子。本来赤ら顔ではないらしいが、一見赤ら顔に見えるほどだった。バスケットボールのクラブ活動をしていて、悪化要因でもあるみたいだ。医者で抗生物質を飲んでいたらしいが、治療に抵抗があって止めた。2週間分漢方薬を出していたら「全然違う」と笑顔で言ってくれた。なるほど一つ一つが小さくなり、新しいのが全く出なかったらしい。身体によい生薬で治れば最高だろう。



乳児脂漏性湿疹
20歳代 女性 21.9.7
産後3週間で、すごい頭痛がすると言ってきた。そこのお家は超自然志向派でヤマト薬局でも太刀打ちできなかった。しかし、余程困ったのだろう薬局が閉まる前に飛び込んできた。漢方薬だって信用しない家だから何しに来たのだろうかと思ったが、さすがに頭痛には困ったのだろう。授乳中だったので漢方薬を3日分作って渡した。すると翌日赤ちゃんを抱いてやって来て、頭痛が飲んで30分くらいでスッと消えたので赤ちゃんの皮膚も見て欲しいとのことだった。顔の広範囲が赤くて、掻いたのか分泌物もかなりでていた。赤ちゃんも不機嫌なのだそうだ。これは様子見とは行かないから綺麗にしようと言って軟膏を渡した。乳児脂漏性湿疹の現代薬を出したのだが何も尋ねることなく喜んで帰り、2日後おばあちゃんが綺麗になったとお礼にこられた。現代薬も漢方薬も正しく使えば恩恵は素晴らしいのだが、過去に何があったか知らないが、偏見に縛られては不幸だ。



イボ
20歳代 女性 21.9.7
温厚な方で、手もその性格を現しているかのようにふくよかだったが、手の甲に一杯小さなイボだ出来ていた。色は皮膚と同じでどれも綺麗(?)だった。ある体質に特有のイボだったから、簡単な漢方薬を作って出した。県外にお嫁に行っている方だったので1ヶ月最初から渡した。1ヶ月後帰省したときに又薬を取りに来たが、一目で分かるくらい数が減っていた。僕がお願いした養生もしっかり守っているそうだ。



鬱病
70歳代 女性 21.9.7
毎年、同じ時期になると鬱病になる人がいる。顔の表情が全くなくなり、不眠としんどさを訴える。ご主人が亡くなってからのことだ。今年も約3ヶ月漢方薬を飲んでもらって本人曰く「やっと治った」状態になった。よく喋るし、笑うし、食べるしで端から見ていてもさすがに元気そうになる。不思議だが恒例の行事だ。



妊娠
40歳代 女性 21.9.8
2人女のお子さんがいるが、どうしても男のお子さんが欲しいらしくて努力しているが妊娠しないらしい。年齢も大きくなってきたし、身体も力がなくなっているから無理なのだろうかと諦めかけていたが、漢方薬のことを知って挑戦したいと言ってきた。遠くの方だったので、1ヶ月分最初から渡した。1ヶ月後にご主人が薬を取りに来たとき、翌日から身体が温かくなり、漢方薬の効果に驚いたそうだ。希望を持って飲んでもらえるのは嬉しい。



後鼻漏
70歳代 女性 21.9.8
やっとというか、ついにと言うか分からないが、鼻が喉に始終降りて咳くのが止まった。蓄膿症で他人にも臭うのは1ヶ月くらいで治ったが、四六時中咳くのは1年半くらいかかってほぼ咳かなくなった。30秒に1回くらいは咳いていたが、薬を作る10分くらいの間でも1回も咳かなくなった。本人も家でも咳かないと言っている。プライドが高く高圧的な女性だったが、1年半の間にとても穏やかになった。後鼻漏の他にも効いたのかもしれない。



新型インフルエンザ予防
小学生 女の子 21.9.11
風邪をひくと嘔吐下痢を起こしやすく、脱水症状になりやすいお子さん。お母さんが新型インフルエンザを心配され予防薬を飲ませたいと相談にこられた。僕らはもう何年も、冬にやばい相手を応対した後には念のため飲んでおく漢方薬(抗ウイルス作用)がある。それを出していたら、お母さんが、小食でいつも心配していたのに、お腹が空いたと最近は毎日言うようになったと喜んで教えてくれた。そのとおりで、その処方はとても胃腸を強くするからほとんどの方がお腹が空くと訴えられる。やはり健康は胃腸からか。



パニック障害
40歳代 男性 21.9.11
数ヶ月前、突然に息苦しくなって冷や汗が出て、じっとしていることが出来なくなり病院に運ばれた。薬をもらって治療していたがなかなか治らないので、数軒の医者に行った。何処に行っても心臓の病気ではないと言われて薬をくれるが、発作が起きヒヤヒヤしながら暮らしている。仕事には一応行っているが、午後から退社することが多い。お母さんの漢方薬を取りに来たときに話をし始めた。僕は彼を知ったいたから頑張りすぎ病だと説明して1週間だけ煎じ薬を飲んでみないかと提案した。母親の心臓喘息が漢方でとても良くなっているのを見ていたから、すぐに飲むと返事をくれた。1週間分飲んで、辛さがほとんど無くなったそうだ。まだ治ったという自信はないからと又1週間分持って帰った。



心臓病
70歳代 女性 2009・9・30
ずいぶん長くかかったが、やっと訴えのほとんどを解消してあげれた。4月からだから丁度半年かかったことになる。心臓の働きが悪く、腎臓の機能も大分落ちてきた。上半身に比べ手足が異様に太くいつもむくんでいた。睡眠もとぎれとぎれにしか取れないし、足や手がほてって、いつも何か冷たい物にくっつけておかなければならない。汗が異常に噴き出しいつもイライラして抑えるのに苦労する。僕は心臓の働きを良くするものを中心に薬を組み立てた。そこを何とかすれば腎臓の働きもつられて好転すると思っていたから。体調の回復にしたがって、笑い顔が出てきたことが一番うれしい。



口の渇き

70歳代 女性 2009・10・1
喉と目と鼻が乾いて仕方がない。相談に来たときもペットボトルの水を飲みながら喋る。突発性難聴をした後から人の声が山びこのように響く。頭がふらふらして、顔は常に左右に大きく震えている。手足がほてって気持ちが悪い。これだけ不快症状を並べられたら医師も懸命に検査してくれるだろうが結果は何も異常はない。結果に満足できないから何軒かの病院に行ったが、同じ判断がされ、最近では医者に怒られるばかりになった。もう相手にしてもらえない。現代医学的に見れば異常なしかもしれないが、僕にしてみれば大いに異常ありだ。特に人を信用しないと言う致命的な欠点がある。僕はこれらのほとんどを網羅したような漢方薬を飲んでもらった。早速副作用だなんだとすぐ言い出したが、その都度そんなはずがないと説得して飲んでもらった。6月から今までかかって、顔の震え以外はすべて治った。そして何よりも、人を信じることが少しできはじめ、ずいぶんと穏やかな人になってきた。今日からは震え専門で薬を作った。




 

ひきつけ(こむら返り)

50歳代 男性 2009・10・8
ボディービルをやっているキン肉マン。腰の手術をした後、毎晩引きつけて夜中に大騒ぎになる。細身の奥さんにはどうしてあげようもなく、さすったりするそうだが、ひとしきり苦しまないと治らないらしい。なんとかならないでしょうかと相談にこられた。2週間分漢方薬を作って渡したら、その夜から、引きつけそうになるけれど結局は1度も引きつけなかったと言って喜んでいた。体重が80Kg以上だから僕の薬が少しうすいのではないかと思い増量した。これで完治するのではないか。

 


花粉症
50歳代 女性 2009・10・9
秋の花粉症で、鼻水、鼻づまり、クシャミ、目が痒いのすべてが揃っていた。義父の看病で耳鼻科に行けないから薬を取りに来たのだが、漢方薬を3日分初めて飲んでもらうことにした。病院の薬は眠くなりすぎて今は飲めないだろうとも言っていたから。数日後違う漢方薬を頼みに来たときに、2回で効いて残りは冷凍庫に入れてとっていると言っていた。眠くならないから、夜仕事の後岡山の病院まで車で看病に行くのが怖くないと言っていた。



しびれ

40歳代 女性 2009・10・10
8年前、長年の偏頭痛を漢方薬で完治した人が久しぶりにやってきた。今回は、両足の膝から下がだるくてしびれているそうだ。夜にはこむら返りも起こすそうだ。医療従事者だから当然病院にかかったが、メチコバールやノイロビタンなど訳が分からない症状によく使われる薬をもらって飲んでいるが一向に改善しないと言うことで、8年ぶりに訪ねてきてくれた。めまいや雲の上を歩いているような感覚にも襲われるらしい。漢方薬を2週間分飲んでもらったら、どの症状もかなり軽減したらしい。そこで今回は1ヶ月分一度に作ってと頼まれた。今回も完治しそうな予感がする。

 


五十肩
 50歳代 女性 2009・10・22
1年近く肩周辺が痛く病院で痛み止めをもらって飲んでいたが効果がないのと胃が心配になり自分で止めて我慢していた。ご主人の引きつけが治ったので私もと言ってこられた。毎晩夜中に痛みで目が覚め、しばらく寝れないそうだ。日中は介護の仕事をしていてまぎれるのかなんとか持っているという。2週間分漢方を飲んでもらったら笑顔で入ってきてずいぶん楽になり、特に夜中に痛みで目が覚めるのがなくなったと喜んでいた。又2週間分持って帰った。



過敏性腸症候群

小学生 男児 2009・10・26
小学校に上がってから、登校する日は必ず午後の3時頃までお腹が痛い。ところがどの時間かにウンチが出れば治る。ものを食べると痛みが激しくなるらしく、よだれをよく垂らすそうだ。僕がお子さんに問診している間にもお母さんが良く子供を叱った。教育熱心だが厳しいお母さんのように見えた。特におならは下品だから、お子さんがおならをする度に注意していたという。こうなれば原因は明らかだから、お腹を温める漢方薬と、緊張を解く漢方薬を飲んでもらった。お母さんも体調が悪いので一緒に飲んでもらった。2週間ずつを3回取りに来て親子とも完治した。よかった、アトピーと鼻炎の両方が良くなってくれたお子さんの同級生らしく、お母さんが紹介してくれた。調子が良くなれば止めてもいいという当たり前のことがいいらしい。僕にとっては何十年当たり前のことなのだが。

 

不眠

50歳代 女性 2009・11・6
寝付きは悪いは、目が覚めたら眠れないはでかなりまいっているが、睡眠薬は絶対飲みたくないと言ってこられた。肥満気味で顔に汗をかいて、喘息のような呼吸をしていた。少し痩せれば呼吸も楽になるし、血の気も下がるからと言って、漢方薬を飲んでもらうことにした。やせはしなかったが、狙いは当たって2週間後には心臓喘息気味なのがとれ、それに連れて睡眠も苦でなくなったと言った。その後、3ヶ月くらい飲んでいるが、快調そのものなのだそうだ。

 

偏頭痛

40歳代 女性 2009・11・8
こめかみの辺りがズキンズキンと痛むと言ってこられた。半月くらい我慢していたらしいが治らないので来た。あることが解決しないでストレスも抱えているという。症状がむちゃくちゃひどくはなかったので、ある漢方薬を子供の量くらいだけ出した。すると数日で痛みはなくなり、治ってしまったような気がするけれど、もう2週間分下さいと言って持って帰った。

 

 

脊椎管狭窄症

70歳代 男性 2009・11・13
よく我慢してくれたと思う。手のしびれが少し違うようだと言うだけで、3ヶ月煎じ薬を飲んでくれた。その頃杖を使わなくなった。不自由で余り使わなかった右手で色々な動作をしている。歩き方がいいと近所の人が言ってくれるなどと全部奥さんが教えてくれた。本人はなかなか効かないと愚痴るが、こちらに言わせればすごく効いている。あれだけ遠くから通ってくるのだからやはり本人もよく効いていると思ってくれているのかも知れない。


 

不安神経症
40歳代 男性 2009・11・24
余りにも忙しすぎる管理職で、ついに精神的に行き詰まって休職を余儀なくされた。会社指定の心療内科に行き、半年間投薬治療を受けその後復帰と言うことになった。ところが彼は絶対安定剤みたいな薬を飲みたくないと言って、処方箋は僕の所に捨てていって、その代わり僕の煎じ薬を真面目に飲んだ。当初かなりの不安神経症だったが、その後3ヶ月くらいでほぼ完全に以前の元気すぎるくらいな人に戻った。そして職場に3ヶ月で帰っていった。もしあの時処方箋薬を飲んだら、その後薬を止めれていただろうかとも思う。処方箋の患者さんに漢方薬をこちらから勧めることは絶対出来ないが、患者さんの強い意志だったから、結果的にはよい仕事が出来て嬉しかった。



前立腺ガン
60歳代 男性 2009・11・26
元気すぎて全く検診を受けていなかった。自覚症状があって受診したら前立腺ガンだった。すでに転移もしているらしい。最新の治療をすぐ始めたが、親類の薦めもあって漢方薬と併用すると言ってこられた。僕の手伝いは、如何に病院の治療をダメージなく受けれるかに特化しているので、その様な煎じ薬とある天然薬を服用してもらっている。半年以上経ったが、腫瘍マーカーは全く問題ないレベルに下がって、本人も至って元気で飛び回っている。主治医が、○○さんは特によく効いていると喜んでくれているらしい。先生に失礼だから、漢方薬をのんでいることは内緒にしているらしい。僕もその方がいいと思っている。好調の理由の99.9%はお医者さんの力なのだから。



レイノー氏病
50歳代 女性 2009・12・14
漁師の家に嫁いで30年間。ご主人の仕事を手伝って自分も海に出ている。でもこの数年冬になると手足が冷たくなって相当辛い。しかもこの2年、寒さで手の指の半分がロウのように真っ白になり病院に行ったけれど改善しないらしい。お母さんの腰痛の漢方薬がよく効いたので、私もと言って嫁いでいた隣の県から来られた。2週間まず飲んでもらったら、30分くらいで手に血が流れるのを感じるそうだ。もうこの2年なら血の気がひいているはずだが今年はまだひいていないと言っていた。遠いので1ヶ月分ずつ作ることにした。



動悸

60歳代 男性 2009・12・17
朝薬局を開けると同時に入ってきた。一晩中動悸で寝ていないといってかなり不安そうだった。でも本人が車を運転してきている。話をよく聞いてみると不整脈を起こしていることが分かった。本人は初めての経験だからその様に表現したのだろうが。牛窓の人だから1週間分漢方薬を作って渡した。翌日の朝、あの薬は眠くなる薬がはいっているのと心配そうな電話があった。勿論漢方薬だからそんな薬は入っていないと答えると安心していた。ところで動悸はどうなのと尋ねると、飲んで1時間くらいでなくなってもう治ったかもしれないと答えた。要は自律神経の過緊張がとれたのだ。もったいないから1週間分飲んでいてとお願いしたが、今日他の用事でやってきて治ったと簡単に言っていた。

 

脊椎管狭窄症
70歳代 女性 2009・12・19
2つの病名で相談された。脊椎管狭窄症と閉塞性動脈硬化。どちらの診断が正しいのかどちらも正しいのか分からないが、要は尻タブから腰にかけてジーンとして歩けないと言うことだ。ちょっと歩くともうしびれて動けなくなり、一瞬しゃがみ込むと又復活する。これを何度も繰り返さないと歩けないと言うのだ。漢方的には診断名よりこの症状の方が大切で、僕はまず前者の処方を作った。しゃがみ込むというのがヒントなのだが。脊椎管狭窄症は老化現象だから難しいのだが時に劇的に改善する人がいる。この女性も2週間分の煎じ薬で3倍くらいの距離を一気に歩けるようになったと言って喜んでいた。何処までも歩けるようになりたいと言って又2週間分持って帰った。



不整脈
60歳代 女性 2009・12・23
まだまだ現役で家業を手伝っている女性。疲れやすい。不整脈。心臓喘息。血糖値が高い。痩せたい。血圧が高い。足がむくむ。これだけ治してくださいと言ってきた。もしこれを病院で治すとしたら、どの科にかかってどれだけ薬を飲まなければならないかと心配になるだろうが、僕は煎じ薬と粉薬の2種類で全部網羅したいと思った。病名を並べればいっぱいあるように思うが、原因は意外と簡単なところに帰結する。今年の6月から飲んで頂いたが、今は血圧が高いことだけが残っている。もうこうなれば体の掃除は十分出来ているはずだから、お医者さんで血圧の薬だけもらって飲めば十分健康で過ごすことが出来るだろう。 



動悸

40歳代 男性 2009・12・26
体格はがっちりしているが、夜中に胸が苦しくなって目が覚める。動悸が激しくなっているのが分かる。仕事は肉体労働でしんどいそうだが僕は寧ろ精神的なものがあるのではないかと思った。本人は酒のせいだといっているがその関係は僕にはぴんと来なかった。話しているうちに奥さんとの関係が最悪らしい。よく離婚せずに持ちこたえているなと思うが、そこから先には介入できない。ストレスから来る動悸、胸苦しさを治すための漢方薬をまず3日分飲んでもらった。するとその夜から俄然楽だったらしい。その後3日分ずつを必要になったときだけ取りに来る。

 


便秘
70歳代 男性 2010・1・6
こんな事でこれほど喜んでもらえるのかと言うくらい喜んでくれた。手術のために入院していて、術後便秘になった。入院中から下剤をもらって飲んでいたが、飲めばお腹が痛くなって下痢をする。飲まなければ何日も出ないを繰り返していたらしい。姪が僕の漢方薬を飲んだことがあったらしくて紹介してくれた。昔立派な肩書きがある方で、薬局にいても一杯話題を提供してくれて僕を接待する。その性格からすぐに処方を思いついて2週間分渡した。数日後から夢みたいな気持ちの良い立派なウンチが出だしたのだそうだ。残った感じで苦しめられていたらしいがそれも全くなくなったみたいだ。今は1日2回だけ飲んでいるそうだ。


アトピー皮膚炎
60歳代 女性 2010・1・14
プロトピック軟膏を出されているから最初断ろうかと思ったのだが、使い始めてまだ半月だと言うから気をつけてゆっくりと離脱してもらうことを条件にお世話することにした。本人はすぐ止めたかったみたいだが急に止めてこっぴどい目にあった経験があるのでそれは何回も念を押した。2年くらいすでに病院にかかっているのだが、アレルギー皮膚炎が一向に改善しない。抗アレルギー剤とステロイド軟膏を塗っていたらしいのだが、最近プロトピックに変えた。変化が感じられないので相談に来た。2週間分、いわゆるアトピー皮膚炎に使う漢方薬を出してみた。2週間後、痒くなくなったと言って又薬を取りに来た。プロトピックは翌日から止めたそうだ。リバウンドが無くてほっとしている。60歳代でもアトピー皮膚炎と言うのだろうか。


便秘
50歳代 女性 2010・1・16
どうしてドラッグストアで漢方薬を買うのか良く分からないが、この女性もいくつかの種類を買って飲んだらしい。効能書きに書いていることが自分に合っていても、余程運が良くないと効かない。そもそも漢方薬に効能書きが必要なのだろうかといつも疑問に思っている。効能書きに縛られたら効く薬も効かなくなる。要は便秘が治ればいいのだが、ダイオウがはいっている薬ばっかり飲んでいるから、すぐに癖になり効かなくなる。そればかりか段々症状が激しくなっている。聞けばウサギの糞みたいなのしかでないのだから、ダイオウは使ったらいけないタイプだ。1週間だけ僕の薬を試したらと言うと「疑いながら」持って帰った。僕は必ず効くと思っていたが、案の定2週間したら嬉しそうな顔をして又やってきた。気張らずに自然に出てくるのだそうだ。いつからか記憶がないくらい気持ちがいいそうだ。おまけに、1日3回飲むように作っている薬が2回で十分効くと喜んでいた。


鼻炎
30歳代 女性 2010・2・1
3年前から朝目が覚めると途端に鼻水が出始める。曇りの日は夕方までティッシュが離せない。寝る頃になると今度は鼻が詰まりだし寝苦しい。病院に通っているが一向によくならない。同じ治療ばかりだから疑問に思ってやって来てくれた。僕は問診しているうちに、この女性は鼻が悪いのではないのではと思った。そして漢方薬で血液の流れを良くするものを作って渡した。2週間経ってもやってこなかったので効かなかったのかと自分でも不思議に思っていたら、少し遅れてやって来てくれて、劇的に効いたと教えてくれた。何処でも手にはいるようないわゆる鼻炎の漢方薬を作らなくてよかったと思った。



掌蹠膿疱症
30歳代 女性 2010・2・2
鬱病を漢方薬でお世話していたら、最近手と足の掌蹠膿疱症が治ったと突然教えてくれた。
鬱病が治ったら掌蹠膿疱症の治療をしようねと言っていたのだが、その必要が無くなった。でもこれは偶然治ったのではない。僕が鬱病でも掌蹠膿疱症でも必ず使う処方が一致しているためだ。鬱病の治療を一生懸命続けてくれているから、長いこと皮膚の薬も飲んだことになる。なかなか皆さん根気が続かなくて、奇跡でも起こさなければ治らないような期間しか忍耐してもらえないから、治るものも治らない。


後鼻漏
70歳代 男性 2010・2・18
何軒か薬局やドラッグに行った後来たらしくて、治るかどうかと高飛車に言われたので治らないと即座に断った。丁度そのときにほとんど咳をすることがなくなったと言って入ってきた後鼻漏の患者さんがいて、効果があることがばれてしまった。僕は威張った人が嫌いだから薬を作りたくなかったのだが、仕方なく2週間分作った。それでも真面目によその町から通ってきて、もう2ヶ月になるが、5割くらい鼻が降りるのが減って、コーヒーみたいなものでもあまり匂わなかったのが、分かるようになったと喜んでいる。最近は全然高飛車でないから、楽しく応対しているが、初めてあった人間を責めるくらい辛かったのだろうと想像できる。不満も不安も半減したかな。



不安
80歳代 女性 2010・2・22
もう何年も前に、病院に検査をしてもらいに行くときに薬を作ってもらったのですが、あの時の薬を又1日分作ってと、おばあさんが来られた。カルテを見てみると確かに5年前に作っている。病院の検査が恐ろしくて舞い上がってしまうらしい。あの時漢方薬を作ってもらって無難に検査をして貰えたから又つくって欲しいとのこと。1日分を渡すと安心して病院に行けると喜んで帰られた。



ニキビ
10歳代 女性 2010・3・1
見た瞬間、綺麗になったと思った。2週間分を2回取りに来ているから1ヶ月で全然違ってきた。高校を卒業するから、お化粧をしたいみたいでニキビを治してくれと言う要望だったが、これで十分出来るだろう。3回目はお父さんと取りにやってきた。お父さんも漢方薬で鬱病を治した人だから絶対の信頼を寄せてくれている。そもそもの始まりはお母さんの過敏性腸症候群の完治だったから、これで3人とも成功してくれたことになる。とても素晴らしい家族だから不快な症状は家から追い出して欲しい。



おなら
70歳代 女性 2010・3・2
もう何年も誰にも相談できずに悩んでいたらしい。数え切れないくらいのおならが出て、お腹がずっと張りっぱなしらしい。家族に相談しても臭いがないおならだから気にしないでと言われたが、集会などに出るとお腹がゴロゴロ鳴り緊張してそわそわする。オシッコに行くたびにウンチも出るから、何回しているのか分からない。小指みたいなウンチしかでない。体型から完全に冷えが原因だと思った。年配の方を元気にする薬を基本に作った。1週間後にあるところで会ったら呼び止められて、全然お腹が気にならなくなったととても喜んでいた。2週間分飲んだときにはもうウンチが細切れに出ることくらいしか困らないと言っていた。



老人性ウツ
70歳代 男性 2010・3・4
昔はスポーツマンで、定年後も地域のスポーツ少年団の団長として長年活躍してきた。ところが数年前奥さんが亡くなってから、老人性のウツにかかり、毎日医者通いしている。多いときには1日3回も医者に行き注射をしてもらったりしている。医者も困っているらしく近所でも評判だった。昔の筋肉隆々の面影もなく、うつろな目をして胸が苦しいとか食べれないとか、眠れないとか、胃が痛いとか、下痢するとか・・・上げればきりがないくらいで、症状が日替わりメニューだ。家庭の事情も僕はよく知っていたので、1週間分ずつ煎じ薬を作って渡した。そして来るたびになるべく多くを話をすることにした。病気のことはいっさい話題にせずに、昔活躍していた指導者の頃の話題をもっぱらにした。2ヶ月位したら、自分から治ったような気がすると言い出した。医者にも2週間通っていないとも言っていた。老人性のウツは若者とは薬が違う。現代医学では当然同じの脳の薬を出すが、僕は単に老人を元気にする薬を使っただけだ。腰痛にも使うし冷え性にも使う。漢方薬の不思議だし素晴らしいところでもある。



不眠

50歳代 男性 2010・3・5
不思議かもしれないが、僕が病的な肥満の方を世話する漢方薬と鬱々とした人の漢方薬はほとんど同じなのだ。この方も脂肪肝を持っている肥満だったので薬を作っていたのだが、長年悩んでいた不眠(入眠障害と中途覚醒)が先行して治ってしまった。あっという間に眠れて、あっという間に朝なのだそうだ。こんなことは青年の頃以来だと言って来るたびに話題に出して喜んでくれる。付け加えて言うと、肥満の喘息の方にも同じ漢方薬を作るのでそちらも9割かたなおってしまった。

 

 

ガス腹
60歳代 女性 2010・3・9
お母さんの調子が悪く、看病のために里の四国とを往復している。ある時から急にお腹が張って苦しく、おならばっかりが出るようになったらしい。出れば一瞬は楽になるのだけれど、すぐガスがたまってお腹がぱんぱんに張ってくると言っていた。何か病気になったのでしょうかと心配顔だったが、恐らくストレスだと思うよといって、緊張をとる漢方薬を作った。1週間飲んだら、おならが減って、腹がはって苦しいのもなくなったと言っていた。念のためもう1週間飲んだが以後全くお腹は気にならなくなって、漢方薬も止めた。


ニキビ
20歳代 男性 2010・3・10
愛知県の大学にいっているお子さんで、親が漢方薬を取りに来ては送っていた。顔全体と胸と背中のニキビはかなりよくなったが、1カ所だけ全然よくならないと言っていた。帰省したときにお子さんが寄ってくれて、その原因が分かった。胃腸が弱い人のニキビの部分が治っていないのだ。彼に胃が悪くないのと尋ねたら、むちゃくちゃな食生活で悪いと言っていた。胃の漢方薬を2週間出したら、一見して良くなったのが分かった。春休み中に治したいと又2週間分持って帰った。



脊椎間狭窄症
70歳代 女性 2010・3・11
自転車に乗っていて転んだときから、膝が曲がらずに痛くて、歩くのも辛い。杖をついている。本人は事故と言っているが、僕は症状を聞いていて元々持っていただろう脊椎間狭窄症の症状だと思った。膝の薬を作ってと言い張るから、分かったと言って脊椎間狭窄症の薬を作って渡した。足の甲まで痛みが走るのだから膝関節のトラブルではない。ご主人の介護をしているからどうしても治りたい一心で真面目に2週間分ずつ薬を取りに来た。1ヶ月で杖が必要なくなり、2ヶ月でほとんど治ってしまった。今日、実は膝の薬ではなかったんだよと白状した。治ったのだから勿論笑っていただけだった。


口内炎

20歳代 女性 2010・3・13
口内炎が毎月1度や2度必ず出る方。それももう2,3年続いているらしい。よその薬局でビタミンB群を買って飲んでいたらしいが効かない。昔はビタミンB群を口内炎に出していたが、最近はビタミン不足の人など滅多にいない。だからそんなもの飲んでも無駄だ。どちらかというと最近は免疫異常で作る口内炎が多い。そうした人の口内炎は簡単なものでよく治る。数日で治ったからとても驚いて、その後二人を紹介してくれた。


 

だるい
50歳代 女性 2010・3・17
義父のお葬式を済ませて1ヶ月になるのに、身体がだるくて何をする気力も湧かないと言ってきた。血圧も低くて横になっている方がいいと言っていた。このままでは家族に迷惑をかけるから何とかしてくださいとのことだった。近所の人だから、心臓のポンプ力を強くする処方を3日分渡した。するとそれだけで治ってしまった。とても喜ばれて覚醒剤でも入れてくれたのと言われた。



パニック
20歳代 女性 2010・3・18
とても嬉しい知らせだ。過敏性腸症候群の薬を飲んでいた女性が、突然パニックになった。とても自然に恵まれたところにすんでいて、車の通行量が多いというわけではないのだが、自分の車の後ろに人の車が迫ってくると、冷や汗が出て息苦しくなるのだそうだ。そしていてもたってもいられない。お腹の薬に加えてパニックも治して欲しいと言われたので、2週間分パニックの薬を渡した。すると、カーブや川沿いでもパニックを起こしかけていたのも含めて全く症状が起こらなくなったと教えてくれた。若いのだからこんなことで生活の質が下がったらもったいない。



大きな音に驚く
5歳 男の子 2010・4・2
幼い心で何を感じているのだろう。お母さんが気がついて相談に来た。病院に行くのも躊躇ったのだろう。大きな音に異常に驚く。胸が苦しいという大人みたいな症状を訴え始めたらしい。幼稚園で何かあったのかと心配されていたが、特別のトラブルは思い当たらないらしい。1週間分だけ、癇の高ぶりを鎮める漢方薬を飲んでもらった。1週間分の薬が余る頃には以前の状態に戻ったらしい。感受性が強いお子さんなのだろう。漢方薬で簡単に治って良かった。


後鼻漏

3歳と5歳 男の子 2010・4・8
珍しいことだが兄弟2人とも風邪をひいて1ヶ月になるが咳が止まらない。耳鼻科で後鼻漏だと言われ通院しているが一向に咳が止まらない。お母さんが妊娠中や授乳中に漢方薬で風邪など全てを治していたので、後鼻漏の漢方薬がないかなと尋ねてきた。後鼻漏の方は何人も世話しているが子供は初めてだ。大人とは全く同じ処方ではなかったが、大人の処方を応用して3日分二人に作ってみた。すると3日でお兄ちゃんは治ってしまった。弟は半分くらいに減ったと言っていたからもう3日分作った。

 

アトピー

高校生 女子 2010・4・9
 正直僕は言葉を失った。頭を後ろに回って見せてもらったのだが、かき傷で至るところから出血していて、巨大なフケのようなはがれた皮膚が一杯あり、そして当然髪が薄くなっていた。母親は「これでも今日は液体のステロイドを塗っているから綺麗な方なんです」と言った。これで綺麗な方だったら最悪はどの程度まで症状が悪化していたのだろうと気の毒さが込み上げてくる。電話で「少しでも改善されればいいのですけれど」とすごく消極的な依頼をされたのが分かる。母親の気持ちとしては当然だろう。その少しという言葉がずっと引っかかっていたが、その真意が良く理解できた。でも僕としては少しではだめなのだ。随分良くなりましたという辺りまで改善しないと、高校生でも髪が薄くなってしまう。恐らく自分で見えないから気がついていないのだろうが、いや、お互いそれは口には出せれないのかもしれないが、それでは余りにも気の毒だ。特にそのお嬢さんは、いわゆるとてもおとなしい子で口数も少ない。でもそれは他者には不快ではない。いてくれるだけでとげとげしい雰囲気が優しい空気に変わる、そんな存在感を醸し出せる素敵なお嬢さんが、こんな希望のない治療をされているのは可哀相だ。抗アレルギー剤を2種類飲んでいる(皮膚科と耳鼻科)が全く改善をしていない。いつまでこの状態を強いるつもりだったのだろう。勿論体幹部にもアトピー皮膚炎はあるのだが、僕は頭髪部をそう呼ぶことには躊躇った。だから身体全体を元気にする薬と、頭髪部を分けて考えた。そしてその通りの漢方薬を使わせてもらった。お母さんにも承諾を得た。長年アトピー皮膚炎と言われ治らなくても我慢するようなことを強いられているから、おこがましいが医師の診断より僕の考え方を2週間だけ優先してもらった。
 2週間でお嬢さんの頭は見違えるほど綺麗になった。かき傷もほとんど無かったし、ふけ状のものもほとんど出ていなかった。少しでもと言うお母さんの願いは、一気に「すごく」になっていただけた。もう誰が見ても頭に皮膚病を抱えているとは気がつかないだろう。こうした現代医学から漏れ落ちる人達の手助けが出来るのが僕の薬局の唯一の存在意義なのだが、なんとしてでも改善して欲しいと僕を駆り立てたのはやはりお嬢さんが持っている人を傷つけない雰囲気だったのだ。こんなに主観を活かせるのはやはり自由な立場で仕事をしているおかげかもしれない。
 良い人にはよい結果をと、単純だが薬剤師として頑張れる最強の動機なのだ。


 

おしっこチョロチョロ
50歳代 女性 2010・4・23
見かけは華やかな女性だが、悩みはちょっと似つかわしくない。オシッコがかなりお腹に力を入れないと出ないそうだ。尿に勢いはなく、時々途切れて、1時間に1回トイレに通わないと何か残っているような感じになるらしい。夜も3回トイレに起きるから寝た気がしないそうだ。貧血で低体温だからそれらを全て含んだ煎じ薬を作った。2週間で尿が勢いよく続けて出だし、夜も1回ですむようになったらしい。煎じ薬はイヤだと言っていたが、2回目に来たときは何も言わなかった。


皮膚病

60歳代 男性 2010・4・24
正直ここまで綺麗になるとは思わなかった。本人も驚いたのだろう、薬局内での態度が全く変わった。最初来たときは、高圧的で他の方に不快感を与えるようだった。だが数回2週間分ずつ取りに来ている今は、穏やかで礼儀正しくなった。人前にはちょっと出しづらいような手だった。長年の皮膚炎で皮膚の厚さは数倍になり、かきむしって至る所に出血した跡がある。痒みで夜も寝づらいと言っていた。薬が出来るのを待つ時間も自然と掻いていた。2週間分の皮膚炎の漢方薬を作って、それでもうかなり痒みが収まった。4週間で、分厚かった皮膚がうすくなり始めた。1月半で、ちょっと離れたところからだと皮膚病とはわからなくなった。あの人格がどんどん良くなって、ゆっくりお茶を飲みながら薬が出来るのを待つ姿、ありがとうと言って帰っていく姿を見て、漢方薬を勉強していて良かったなと思った。

 

下痢
70歳代 男性
隣の町から奥さんがご主人には内緒で相談に来た。長年牛を飼っている牧畜業の方だが、数ヶ月、ほとんど毎日のようにパンツに便の跡がある。それも手のひらくらいに水様のしみがついている。本人は勿論気がついていて自分で薬を色々買ってきては飲んでいるみたいだが、一向に下痢が止まっているようには見えない。又食後必ず眠るようになって、横着になってしまったと嘆いていた。僕は下痢を止めるのと食後すぐに横になってしまうのは同じ原因ではないかと考えて一つだけ漢方薬を渡した。2週間たった頃やって来て、下痢は1回か2回あっただけでその後仕事も朝早くからするようになったと言って喜んでくれていた。


骨折
80歳代 女性 2010・5・18
骨折した後が治りにくい。通院している同じ頃骨折した人の治り方に比べると明らかに治りが悪い。心配したお嬢さんが相談にこられた。ある天然のカルシウムを飲んで頂いたら、そこからぐっと他の人に追いついて回復してきたそうだ。お医者さんも驚いていたといっていた。



不整脈
60歳代 女性 2010・5・27
いつも配達を安易に頼んでくる女性。1週間前珍しく自分でやって来た。息苦しいから病院にったら県内では一番有名な循環器の病院を紹介された。そこで恐ろしくなってわざわざ?訪ねてきたのだ。不整脈があるから調べてもらえってことらしい。本人は病院には行きたくないらしい。僕は様子を聞いていて大した不整脈ではないと思い、どうせ病院にっても薬もでないのではないかと言い、1週間分だけ煎じ薬を渡した。これで効けば行く必要もないだろうと言うことで、妙に神妙だった。4日目に再びやってきて脈が飛ばなくなったと言った。残りの3日分を飲んでそれで完成。


脊椎管狭窄症
60歳代 男性 2010・6・4
足の甲が突然激痛に襲われると言って相談に来た。何か悪い病気でも潜んでいるのだろうかと心配している。ある夜激痛がしたから市民病院の救急外来に行ったらしいが、痛み止めをもらっただけで帰らされた。本人は不安がっている。僕は足の病気ではなく腰の病気だと言って漢方薬を作った。最初何となく疑っているような様子だったが、2週間経った昨日は、毎日起こっていた痛みが2週間で2日だけになったと言って喜んでいた。


肩関節痛

80歳代 男性 2010・6・5
以前奥さんの膝関節痛を治したことがあるので、ご主人が今回相談に来てくれた。忍耐強いご主人でもう1年近く右肩の関節痛で苦しんでいるという。動かせる範囲が少なくて日常活動もかなり不便らしい。僕は年齢を考慮して肩の冷えを治すような処方をつくってみた。2週間分を3回でほぼ完治した。筋肉が衰えているのもあるが、慢性化して患部が冷えていたのが改善されたのだろう。


 

更年期障害
40歳代 女性 2010・6・7
数ヶ月間、原因不明のイライラで家族に迷惑をかけていると言って来た。急に暑くなったり寒くなったりしないかと尋ねたらその通りだという。典型的な更年期障害だが、本人は生理が順調だからそんなことは全く考えなかったそうだ。職場の仲間が病院に行けと助言してくれたらしいが、安定剤でも出されたら怖いからと言ってまずうちに来てくれたらしい。牛窓の人なので1週間分だけ更年期障害の薬を出した。すると1週間で辛い症状がほとんど消えたと言ってきた。念のためもう1週間だけ飲んで完治した。早く相談に来れば良かったと悔やんでいた。


心不全
30歳代 女性 2010・6・16
風邪の咳止めを下さいといって入ってきた。問診をしている間にも咳き込む。彼女が息をするのもしんどいと言ったので、風邪ではないかもしれないと考えて風邪の症状を尋ねてみた。咳以外は何もない。寧ろ働き過ぎくらい元気だ。昨夜から急にしんどくなったらしい。僕は心臓の働きを整える漢方薬を出した。すると2日目にやって来て、1包で息苦しいのが治って咳もその日のうちに出なくなったらしい。例えば彼女がドラッグストアとか
漢方薬を知らない薬局に行っていたらと思うとぞいっとする。


偏頭痛
20歳代 女性 2010・6・19
出産後赤ちゃんを連れて里帰りをしている女性。お母さんと一緒にやってきて、授乳中だから病院でもらっている偏頭痛の薬が飲めないと嘆いている。お母さんは長い間ヤマト薬局のある栄養剤を飲んでいるから、漢方薬で何とかなるのではと期待されてつれてきたらしい。当然偏頭痛の薬も作れるので5日分持って帰ってもらった。数日後又あの薬を作ってと言ってやって来た。あの薬を飲んで当日には随分楽になったそうで、嫁ぎ先にも予備として持っていきたいそうだ。


喉の詰まり
20歳代 女性 2010・7・1
これはつらいだろう。長い間頑張って病院で治療していたみたいだが、漢方薬が得意な分野かもしれない。器質的な問題があるのなら耳鼻咽喉科でもちろん治して貰えるが、異常がないとなればお手上げだろう。この女性は、声が出ない、声が震える、喉が詰まるの三重苦だった。僕は以前他のトラブルをお世話していた経験から、すぐに原因が分かった。症状をとると言うより原因を取るような漢方薬を作ったら最初の二週間分でかなり治り、次の二週間分でどれも治ってしまった。元気に学校とアルバイトを両立させていると思う。


おなら

60歳代 男性 2010・7・8
ヘルニアと不整脈の漢方薬を作ってお世話している男性が、その両方が改善してきた頃、実はもう一つ長年困っていることがあると第3の病気をうち明けられた。それは1日中おならが沢山出て困るし、出ないとお腹が張ってこまるしで結構つらいものがあるという。困っている病気の上の方が治ってきたから第3が俄然存在感をましたのだろう。真面目というか神経質というか、良い意味で必要以上に気を使って暮らしているような人だ。若者に多い相談だが年齢が高くても時々おられる。2週間分の漢方薬を2回取りに来て、ほとんど治った。第3の病気が一番に完治した。



 

耳鳴り
 月曜日はいつになく混み合っていて、その夫婦には1時間くらい待ってもらった。紹介してくれた女性が、もう今日は無理かなと尋ねてきたが、その夫婦は待ちますと言った。出直して来るには遠い場所の人だったこともあるが、後で症状を教えてもらって、待つと言った理由が良く分かった。抱えている症状の方がそれこそ限界に来ていて、待ってはおれなかったのだろう。  昨年の秋から数回メニエルを起こし入退院を繰り返していた男性は、病院の治療でめまいは起こらなくなった。その代わり最後の入院中から半端ではない耳鳴りに悩まされていた。勿論大きな病院だから退院後も耳鳴りの治療に通っていたのだが、4ヶ月経っても一向に改善しないどころか悪化して、折しも参院議員選挙の候補者の車の後に偶然付いて走った時もウグイス嬢の声よりも耳鳴りの方が大きな音だったらしい。自分の耳鳴りの音ををマイクに繋いで流してやりたかったと言っていた。 月曜日にやってきたときは、病院からの帰り道だったらしく、意気消沈していた。「悪いところはないからもう耳鼻科でやることはない。心療内科を紹介するからそちらに変わってくれ」とのことだったらしい。「老化現象を治せと言う方が無理で、一生その症状と上手く付き合うことが出来ないなら、心療内科しかない」ということらしい。要は病気を受け入れることが出来ないあなたは、心の病気だって事だ。体裁はいいが僕に言わせれば、治せない病気は自分の腕ではなく患者の心がけが悪いと責任転嫁しているようなものだ。治ったら私のおかげ、治らなければあなたのせいなら、こんな気楽な商売はない。  男性は余りにも大きな耳鳴りのせいで、夜眠ることが出来ずに(横になると一段と音が大きくなり恐ろしくて寝れない)4ヶ月で10Kgやせたらしい。そこまでの心労も察してあげれないのかと情けなくなるが、逆にいたずらに希望を抱かせない方がいいのかとプロの冷静さも伺われる。幸いなことに僕は専門家に比べれば素人も同然だから、僕自身が男性を前にして希望を持ってしまう。そもそも薬局に耳鳴りが発生して数ヶ月できてくれるような人は滅多にいない。ほとんどの人が数年間有名な病院やくだらない市販薬で頑張ったあげく、しかたなく栄町ヤマト薬局にやってくるのだから、こじらせきっている。彼みたいに発病間もない耳鳴りならまだ改善する可能性は十分あると思った。  余り聞いたことのないレベルの耳鳴りだったので、1週間分だけ漢方薬を作って渡した。それこそ鬱々とした表情で奥さんと並んで腰掛けていた彼は、帰るときには希望が持てたと言ってとても感謝してくれた。話を聞いてあげただけだから「治ったら感謝して」と答えて置いた。 今日で4日目なのに彼が車でやってきた。一人で来たから自分で運転が出来たのだ。その時点で僕はよい変化が起こり始めたのではないかと期待した。案の定、詳細に症状の変化を書き留めた紙を見せてもらうと翌日から音が変化し、4日目にして少しだけ聞こえる程度になったらしい。この程度なら治ったも同じだと言っていた。音色の変化、大きさの変化などが詳しく書かれていたが、嬉しくて来週の月曜日まで待てなかったと言っていた。 ここまで劇的に効くことは確かに珍しいが、彼曰く「もしこちらを紹介してもらっていなければ、どうなったか分からない」状況だったらしい。このように病院でも治らないトラブルは日常いくらでも転がっている。30年近く漢方薬を勉強してきたからこそ救える人達だ。そんな薬局が日本中に網羅されているのか。網羅どころか滅多にない化石なみだ。来年の6月以降、「病院で治して貰えなければ終わり」の人達で溢れかえる。鵜の目鷹の目でそれらを狙う健康食品とやらの業者が又暗躍するだろう。誰が決めた省令か知らないが、身の回りに弱者の範疇にはいる人がいない恵まれた環境の人達だろう。折しも投票日間近。心地よいだけの言葉は燃えるゴミか、はたまた埋め立てゴミか。



ストレス咳

60歳代 男性 2010・7・17
半年以上咳が続いているという。ある市の偉い人で、毎日色々な人にあってストレスを抱えていると推測した。本人は運動家で体には自信を持っている。病院で咳止めなどをもらって治療してきたが一向に収まるどころか激しくなっている。心で作った原因で咳いているのだから当然だ。僕は2週間分だけストレス咳の薬を作った。すると夜はほとんど咳かなくなった。次の2週間分で市役所でも咳かなくなった。それで完治として漢方薬も止めた。それが縁で奥さんも漢方薬を取りに来るようになったが、あれ以来咳は再発していないそうだ。

 

パニック

70歳代 女性 2010・7・22
4年前に乳ガンの手術を受けその後抗ガン剤治療を続けていた。体がどんどん弱り心も鬱を患った。心療内科で抗ウツ薬をもらっていたが、眠気と倦怠感で生活の質が著しく低下していた。唄のグループに属しているが、舞台に立つと心臓がバクバクと打ち失神しそうになる。息子さんが僕の所で漢方薬を10年くらい飲んでいて、非常によい生活の質を保っているので本人が相談に来た。体と心を元気にする漢方薬を1週間分出したら、舞台もドキドキせずに最後まで楽しく歌えたと言っていた。薬を飲むのが楽しみだといって又1週間分持って帰った。

 

便秘
80歳代 男性 2010・7・23
長年コーラックでお通じを得ていたおじいさん。コーラックを飲んでもお腹が痛くなるだけで浣腸をしないと出なくなった。そこで相談に来てくれたのだが、余りにもコーラックの期間が長いので、上手くお通じがつけれるか正直不安だった。1週間試みに老人用の便秘薬を作ってみたら、他の方と何ら変わりなく気持ちのよいお通じがついた。その後は漢方薬で気持ちよく毎日出ているらしい。コーラックみたいな強い刺激薬は薬剤性の便秘を作ってしまうが、まだ間にあったと言うことだろうか。


マリッジブルー
30歳代 女性 2010・7・24
僕はこんな言葉があることを知らなかった。マリッジブルー、本人が言うのだからあたっているのだろう。ブルーになるくらいなら止めておけばいいと思うのだろうが、繊細でとてもいい笑顔の方だから真面目に取り込みすぎなのだろう。現代では希少価値のある女性で応対していてもこちらが癒される。胸が圧迫されて苦しい、皮膚の表面がピクピクする、ため息や生あくびを連発する、体が重いなどの症状で苦しんでいた。1週間分ずつ3回薬を取りにいてもらったら完治した。


リウマチ
60歳代 女性 2010・7・26
こちらがきつねにつままれたような話なのだが、リウマチの相談に来た女性が2週間分の漢方薬を2回飲んでいただいただけで、治ったから止めてもいいかしらと言ってきた。確かに病院でリウマチ反応も出ていたし、自覚症状もすべて当てはまっていた。朝のこわばりや痛みが何とかならないかと言ってきたのだから。4週間でそのどちらも全くなくなってしまった。血液を綺麗にする漢方薬だから飲んでいればよいにこしたことはないが、費用が発生するのでどうしてもとは言えない。向こうの判断で漢方薬を飲むのを止めたがそれ以後痛みは再発していない。他の病気で再び相談を受けたがリウマチのことはもう忘れているかのようだった。


汗くさい
30歳代 男性 2010・7・27
帰宅したら奥さんに鼻をつままれていたご主人。さんざん迷ったあげく栄町ヤマト薬局特製の皮膚の消毒薬を買った。650円だから迷う必要もなかったのに、奥さんの症状の方が重症だから我慢していたのだろう。使い始めて3日目くらいでほとんど汗の臭いがしなくなり、足の裏にも使うようになった。足も全く臭わないと言っていた。足が臭い人に勧めてあげると言っていた。



前立腺肥大
80歳代 男性 2010・7・29
病院の薬よりはるかに効くと言ってくれるからありがたい。もう数年飲んでくれている。もっとも調子が良くなればすぐ止めれるのが漢方薬のいいところだから、飲んだり飲まなかったりだが。元々は前立腺肥大の薬を病院でもらって飲んでいたのだが、これと言って効果を感じなかったらしい。栄町ヤマト薬局の漢方薬を飲むとおしっこの切れがよくなり気持ちよいことと、夜何回もトイレで起こされることもなくなるのだそうだ。体が不自由なので、このことは有り難いと言ってくれる。


掌蹠膿疱症
30歳代 女性 2010・7・30
素足になったのなんか10年以上ぶりと本人が教えてくれた。もう2年近く2週間毎にかよってきているけれどさすがにその事には気がつかなかった。鬱の漢方薬を作りながら自分でも掌蹠膿疱症の処方に似ているなと思っていた。鬱病が治ったら掌蹠膿疱症の治療をしようねと言っていたのだが鬱と掌蹠膿疱症がほとんど同時に治ってしまった。いや完治として捉えれば掌蹠膿疱症が先を越したことになる。僕独自の考え方で鬱も掌蹠膿疱症も同じ体質的な欠点を持っていると判断している。その体質を強化できたことで両方が改善したのだろう。現代医学では絶対に考えられないことだ。


円形脱毛
40歳代 女性 2010・7・31
本当に根気強く付き合ってくれた。10円玉以上の大きさの円形脱毛が1カ所ある。職場のストレスが原因で始まった。患部は全く血行がなくなったのかと言うくらい真っ白だった。とても穏やかな女性で、ストレスをまともに受けたのだろう。ストレスに強くなる漢方薬と血流を改善する漢方薬を続けてもらった。途中からは塗り薬も併用して頂いた。1年目くらいにやっと皮膚の色が茶色になり始め、その後半年くらいで元のふさふさに戻った。よく付き合ってくれたものと感謝するし、よく完治させてくれたと思う。すぐに効果を見極めドクターショッピングを繰り返す人が多い病気なのだが。


脊椎管狭窄症
70歳代 男性 2010・8・3
かなり糖尿病が悪化した方で、網膜症、神経障害、腎症、すべて発症していてその上脊椎管狭窄症で手術した。しかし手術の後が思わしくなく300メートル歩くのが限度という。折角手術したのだからもう少しよくなりたいと言って相談に来られた。手術後だが脊椎管狭窄症の薬を作った。それも糖尿病の余病によいように2つの病気を兼ねるような処方にした。すると2週間たったら全然足が痛くなくなったと報告してくれて、次の週の薬をとても楽しみにして帰られた。脊椎管狭窄症の方の特徴かもしれないが、とても早く効果が出てこちらが驚くようなことがままある。ただ全員がそんなに早くとは行かないが。


肝硬変

60歳代 女性 2010・8・6
全く青天の霹靂だろう。元気を自認していてフォークダンスなどでも地域では有名な方。何気なく受けた検診で肝硬変が見つかった。そのうち腹水がたまってお腹だけがふくれてきた。そうなるとさすがにしんどくて嘗ての元気さは一度に消えた。岡山県では肝臓病の患者さんが多い病院で世話になっている。お嬢さんのアトピーを長年世話してきているのでお母さんも相談してくれた。水を抜く漢方薬とアルブミンを増やす天然薬を2週間分ずつ2回でアルブミンが上昇に転じ、腹水もたまらなくなった。先生もいい調子だと喜んでくれている。僕の経験では現代医学のお手伝いを漢方薬でした人は結果がかなりいいと感じている。

 

更年期障害

40歳代 女性 2010・8・7
働いている人でここまで更年期症状がでれば死活問題だろう。よく頑張っていたものだと思うが、職場の理解があって救われていたらしい。職場の方で僕の漢方薬ですこぶる調子がいい人がいて、ずっと訪ねてこようと思っていたらしいが、にっちもさっちもいかなくなってやっと訪ねてきた。2年前からほとんど毎日、動悸、息切れ、日に何回も繰り返すホットフラッシュ、頭がふらふらする、手がしびれる、体を虫が這うような感覚、パニックで苦しめられていた。血圧も180くらいを示すが、これは白衣病だと判断した。2週間分ずつ漢方薬を持って帰ってもらったが、2週間たつと何かの症状が無くなっていて、計6回取りに来たところで基本的にはすべての症状が消えた。試みに2週間休んでみたら又イライラし始めたので復活したら数日で快適になった。

 

お腹の張り

70歳代 女性 2010・8・9
仰向けになって寝てもお腹がぱんぱんに張っている。以前ならお腹がへっこんでいたのにガス腹で風船のようにふくらむ。お通じも4日に1回、ウサギのウンチくらいしか出ない。病院で下剤をもらっているが、お腹が痛いだけで張りなどは全く改善しない。町内の方なので1週間分だけお腹の緊張を取る漢方薬を作った。1週間後にやってきたときには、朝気持ちのよいおならが出るようになって、お通じも毎日あり、仰向けになってもお腹がへっこむようになったと報告してくれた。調子がよいので2週間分作ってと言って持って帰られた。


 

牛角胃
40歳代 女性 2010・8・17
有能な学校の先生。公立から国立に引っ張られてそこでも能力を発揮している。牛窓の学校で働いているときに縁が出来て以来何かあったら訪ねてきてくれる。今回は1ヶ月くらい食事をするとお腹がむーっとして気持ちが悪いという訴えだった。食欲があるから食べるのだけれど食べると後悔するらしい。症状から言うと明らかに自律神経失調気味の胃の症状だ。胃薬はいっさい使わずに自律神経を調節する漢方薬を作った。遠くに住まれているので2週間分作ったが、ほとんどそれで解決したが、もう2週間念のために飲んでおくと言って再び持って帰られた。


下痢
20歳代 女性 2010・8・19
生真面目を地で行っている方。その性格故か、色白でスリムで冷え性故か、まともなウンチが長いこと出ていない。当然すっきり感がなくて残便感で不快。そこで又トイレに行くが出ない。早く効果を出してあげたくて、僕はストレスに強くなる処方と、腸の働き過ぎを調節する漢方薬を同時に出した。すると3日目に訪ねてきてくれて、形のあるウンチが久しぶりに2日続けて出て、心も軽くなったと教えてくれた。


実は腰痛
70歳代 女性 2010・8・20
膝を痛めて2ヶ月くらいになると言ってきた。病院で薬をもらっているが改善しないから漢方治療を求めてやって来てくれた。確かに膝の辺りをさして痛いと訴えるが僕は膝の痛みのようには感じなかった。腰痛ではないかと思ったのだ。折角膝の治療をして頂いて治らないのだから、一か八かで腰の漢方薬を作らせてと納得してもらった。10日くらい経って、完治とは言えないけれどほとんど良くなったと連絡をくれた。次は20年間くらい治らないと諦めていためまいの薬を作ってもらって挑戦してみると言って、漢方薬を持って帰った。


ニキビ
高校生 女性 2010・8・23
ニキビのお世話をするのは楽しい。栄町ヤマト薬局に相談に来る人は、かなりひどいニキビでやりがいはある。又効果が目で確認しやすいので、よくなる過程を一緒に喜ぶことができる。彼女もかなり立派なニキビだったが、久々に会うおばあちゃんが綺麗になったねと感心してくれるくらい改善した。もう少しで完治するだろう。


膝痛
70歳代 女性 2010・8・26
働き者だが、数年ぶりに膝を痛めた。数年前に僕の漢方薬で完治していたが、又痛くなったと訪ねてきてくれた。今回も3ヶ月かかったが、今日でお終いの漢方薬にした。もう痛くないから大丈夫だと思っていたら、お嬢さんが心配してくれてもう半月分のむそうだ。
車から降りてくるのも足を引きずっていたが、今はすいすい降りてくる。健康食品と言う得体の知れないものに騙されてお金を捨てている人達が気の毒だ。


腰痛

60歳代 女性 2010・8・31
平生そんなことはしたことがないのだが、ご主人の代わりに草刈り機なんかを使って腰を痛めた。腰痛は初めてらしいがこんなに痛いとは思わなかったと言っていた。現代薬にあたるので漢方薬を希望してこられた。1週間分だけ漢方薬と天然薬をお渡ししていたら、1週間後にご主人の薬を取りに来て、完全に治りましたと言っていた。



 

顎関節症
60歳代 男性 2010・9・1
するめかピーナツでも食べ過ぎたのではないのと言ったけれど、全く心当たりがないらしい。もう2週間以上、口が大きく開けれずに食べるのが苦痛だという。僕に症状を教えてくれるときも、用心しながら喋っていた。食べる度にあごがガクガクと言い、他人にも聞こえそうだ。まず1週間分だけ漢方薬を持って帰ってもらったら、7割くらい回復したと教えてくれた。又1週間分持って帰ったが。これだけあれば治りそうだといっていた。


便秘
70歳代 男性 2010・9・2
毎日気持ちよくお通じがある人が便秘になるとかなり不愉快らしい。1週間に1回しかでない人がいるなんて信じられないらしい。このご主人も初めて便秘気味になってうろたえていた。コーラックを買って飲んだらしいがお腹が痛くて水みたいなウンチが出て余計落ち込んだらしい。神経質なことを僕は良く分かっていたので、便秘薬ではなく緊張感をとる薬を漢方薬で調剤した。3日目に奥さんがやってきて、次の日から望通りのお通じがあって、今日から漢方薬を止めようかと言っていると教えてくれた。


後鼻漏

30歳代 女性 2010・9・3
1年近く咳き込んでいる女性。初めて相談に来たときもずっと咳き続けていた。職場を変わってストレスが続いていて、それが原因だと思うと言っていた。今まで内科や、耳鼻科にかかったらしいが一向に収まらない。確かに心労の連続だから僕も心が原因で咳く人の漢方薬を作ろうかと思ったが、彼女が自分の鼻が臭って辛い痰が出ると言ったので、後鼻漏だと確信して、その漢方薬を2週間分作った。最初の2週間で、職場での咳がかなり減った。次の2週間分で、咳が朝起きたときだけになり、痰が辛いのがかなり無くなり、自分で臭う鼻の臭さも減りだしたと言った。3回目の漢方薬が済んだとき、咳は完全になくなって、辛い痰もなくなったらしい。自分の鼻の臭さも後2割くらい残っていると言った。昨日又2週間分持って帰った。もう完治は近いと思う

 

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